いつかのインド旅行雑記⑩
インドで聴いた音楽
先々で耳にした音楽はけっこう印象に残っています。
ラダックでは、ドライバーさんが車内に音楽をかけ、
「ラダック・ミュージック」と紹介してくれました。
民謡的で伸びやかなメロディにシンプルな音数、
笛の音が印象的なフレーズをつくり、陽気でポップ。
見果てないラダックの風景を投影したみたいに、
ずっと聴いていられる音楽でした。
バラナシに入ると、街や車内で耳にする音楽は一変、
打ち込みとエフェクトを多用したEDMが人気のよう。
ポップだけど、どこか憂いがあるような重ためのメロディに音数が多め、
なんというか全体的にボリュームが大きい(笑)。
その音感は、ガンジス河沿いのガートのあたりで常に鳴る儀式的な、
祈りの音にも不思議と通じるものがあり、
体の芯まで響いてくるような「エモい」感覚がありました。
*YouTubeで聞いてみてください。
ニューデリーで最後の夜、
チェックアウトしたホテルで夕食をとらせてもらっていると、
フロントの男性が「そろそろ日本が恋しいだろう」と思ったのか
たぶんYouTubeかspotifyか何かで検索して、
オーディオからそっと日本の曲を流してくれました。
フレンチ・シックなしゃれたデザインホテルで
品良く盛られたインド料理を食べながら
聞こえてくるのは倉木麻衣とか花*花とかのベタベタJ-POP。
珍妙なシチュエーションがおかしくって楽しくて、
忘れられないディナーになりました。
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